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2009/06/0509夏至オーガニック・フェスティバル!!! みなさん! 十勝中札内村で会いましょう!!!
Everybody、 come on over Nakasatsunai!!!
2回目の夏至祭、前回より素晴らしい企画になりました。
夏至のこの特別な時、想いを宇宙のリズムに向けて、一緒に祝いませんか?
お泊まりもできます。http://www.zenrin.ne.jp/
またこのお祭りの準備から当日お手伝いしていただけるボランティアさんも大募集しています。ご一緒にこのお祭りを作るプロセスを体験したい方、ふるってご応募ください!!!
お会いできることを楽しみにしています!
ご参考までに、私からのメッセージです!(長いのですが・・・)
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バイオダイナミック農業を含むオーガニック運動を広げるための
夏至ミュージック祭に向けて
〜バイオダイナミック農業への想い〜
キャンベルこのみ
私たちがなぜ(バイオダイナミック)有機農業をしようとしているかというと...
最近私がブログに出したものの要約ですが、下の文のようなことを考え、目指したいと思っているからなのです。
この文は、前月来日したスイスにあるシュタイナー本部の国際バイオダイナミック農業部門代表ニコラスさんの講演録です。
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今日世界的に問題になっている金融の経済危機の解決の方法として、ドイツの首相は「農業がどのように経営されているかを参考にする必要がある」と提言しました。
農業は今日様々なエネルギーを再生する源泉というように考えられています。石油に依存したさまざまな原料や産業が、農業の持続可能性によって補うことができるという解決です。
日本のようなエネルギー権を持っていない国は、農業からくる再生を考えることが大事になります。農業の課題は、子どもが病気なっている状態を健康に取り戻すという機会にもなるのです。農業は景観を再生していく役割も持っています。
つまり農業は単にあるものを生産するという役割だけではなく、人間を病気から癒すという役割を同時に担っているのです。
農場は人間の養成をそこで行います。BD農場は僅かな人ではなく、多くの人が入ってきてくれることを望んでいます。そして農業は今日では人間に対して治癒の役割も果たします。農業は統括的に人間を形成するものであるからです。
近代農業で人工的な肥料が大量に使われ農産物の質は極端に悪化しました。私から見ると1750年頃にヨーロッパ文化は頂点を迎えたと思います。人口が増えても決して文化的な哲学はそれ以上にはなっていません。この芸術的な頂点のあと、植物も動物も同時に退化していっています。シュタイナーの農業の試みは、この全体的な退化、自然、文化的な退化に対して、宇宙的な力を取込むことに寄って、地球と大地を再び力を与え、蘇らせるということです。
つまりシュタイナーは決して農業をちょっとよくしたかった訳ではなくて、地球全体をより良いものに変えようとしたのです。それは新しい農業の文化に対する刺激なのです。シュタイナーは新しい農業を、まさに精神の法則から新たにそのものを根底から作ろう、と思いました。
経済のことも話したいです。経済に関してシュタイナーは非常に多くの示唆を残しました。その経済に対する考え方が、いかにBDの考え方に合致するかを見たいと思います。経済に対するシュタイナーの一番中心的な考えは、次のような社会的な命題です。
「そこで共働している人間の全体性のその治癒は、個人がその仕事の成果を自分に要求することが少なければ少ないほど、つまり収入の多くをできるだけ共働者に与えれば与えるほど、そして自分自身の要求を自分自身の仕事から受けるのではなく、他者の働きからそれを得て、それが満たされる時に、全体性のその治癒は、いっそう大きくなる。」シュタイナーは全体の幸福は誰もが自分のためにするのではなく、他者のために何かするほど自分の幸福は大きくなる、と言ったわけです。
一般の農業が専門的になり細分化しているのに対し、BD農場では内側に分かれていくということを提案します。ある人は野菜を作り、ある人はチーズを作り、ある人は商品を売る人です。ひとつの農場の中でそれぞれの部門があり受け持っていく、それぞれの部門の指導者が互いに連携しあう、ということです。それはあるグループが他のグループのために何かをすることによってのみ、働くのです。つまりここでは誰も
が他者の為に働くことが実現されているのです。そのような農場の共同体の中では、誰もがどれだけ働いたからどれだけ収入がある、ということではないのです。それは要求によって支払を受けます。4人のこどもがいる人はいない人から比べると多くを得ます。このように仕事と収入を切り離すということを、私たちはこの農場である程度実現してきました。シュタイナーがいつも促したのは、仕事をすることが出来るその人がお金を必要とする場合、そこにお金が供給される必要があるということです。
その理想を私たちは農場において実現しました。
BDが世界中で発展することが自分の課題です。
私たちがお互いに知り合って、意識を共有するときのみ強くなることができるのです。
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バイオダイナミック農業だけでなく、有機農業が広がることを願っています。
またシュタイナーの示唆した社会問題(経済、法、文化など)への提言も。それと同時に私たち自身がより高い愛に生きられること、「誰もが自分のためにするのではなく、他者のために何かするほど自分の幸福は大きくなる」そのように自分が自然に感じ、行うことができるようになりたいと願っています。またそういうことを願う仲間とともに生きられたら、この世界の平和は実現するだろうと確信しています。
一人では出来づらいことも、「お互いに知り合って、意識を共有するときのみ強くなることができる」と!!!
夏至祭は、ただ楽しいだけのお祭りでなく、この祭を準備する段階から、このような私たちの祈りにも似たこの意識(願い)をそれぞれの人がそれぞれの意識で共有できるチャンスになれば、と強く願っています。
私はまだまだ農業でも人生にも門前の小僧ですが、シュタイナーの示唆した社会運動と思想を知り、これを世の中に広めていくことを今後の人生のライフワークにしていきます。
この思いを皆さんに聞いていただき、皆さんの経験から教えていただくことができれば幸いです。
09年6月21日、22日に十勝で行う「第2回オーガニック運動を広げる為の夏至オーガニックフェスティバル」に、皆様、どうぞお越し下さい。
または、なんらかの形でご参加、ご支援下さい!
よろしくお願いします。
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Edited by このみ/ Konomi Campbell 2009/06/05 15:34:02
Last Modified 2009/06/11 02:06:32
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コメント(Comment)
楽しそうなイベントですね!一人でも多く参加して体に安全でやさしいそしておいしいバイオダイナミック農法が広まるといいですね!当日の様子のブログ楽しみにしています〜!
投稿者(Contributor):kohaku|2009/06/18 01:01:31